当院では、鳥の感染症対策の一環として細菌やウイルスの保有状況の確認検査をおすすめしています。
目に見えない微生物の診断には、検査を欠かすことができません。
視診や聴診を用いた経験に基づく健康診断だけではなく、化学的な裏付けをもって診断することも大事だと考えます。
健康診断として来院していただいた場合、一般的な健康診断の他、感染症の検査をおすすめすることになると思います。
説明をうけた後、熟考の上で積極的に検査を受けていただけると来院した意義も上がるでしょう。
いざ病気になったときに、「この子はオウム病かも知れない」という状態と、「この子はオウム病ではないことが、既に化学的に証明されている」という状況では、検査・治療方針が大きく異なってきます。
PBFD、BFD、オウム病、マイコプラズマ感染症、鳥結核症、アスペルギルス症などが蔓延する中、その保有状況確認や防疫に関する動きが停滞しています。予防的な意味でも、漠然と「うちの子は大丈夫だろう」と判断するのではなく、より確実な方法を選ぶべきではないでしょうか。
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採取された検体は全て「Companion Bird Laboratories(CBL)」さんに検査をお願いしています。
検体には、血液と便を利用しています。
検査期間は約2週間です。