この種類の動物が診察できますか?とお問い合わせいただいたときに、お答えするにあたって私が基準としていることがあります。
その一つは、
「飼い方がわかるか」
ということです。
珍しい動物は、とにかく飼い方に関する情報が不十分であるケースが多いです。
それは個人であっても獣医師であっても同様です。参考にする文献数が変わらなければ得られる情報も増えようがありません。
いわゆるエキゾチックアニマルには環境によるトラブルや、栄養不良に由来する病気が多いものの、その原因改善のための糸口が掴めないこともまた多いのです。折角病気を改善しても、生活習慣が変わらなければ再発が懸念されます。
鳥にせよウサギにせよ、未だに試行錯誤が続いている状態です。
今日、合格点とされている飼い方も、5年後10年後には否定されていることもありえます。
常に改善の余地を求めて勉強するしかありません。