「一度の診察で、何羽まで連れて行っていいですか?」
との御質問をいただきました。
さて、どう答えましょう。
まず何が問題なのか。
1,時間的な問題
一羽の診察に15分としても、2羽になればその倍です。3羽になると・・・。
待合室の殺気が目に浮かぶようです。
時間的な制約を考えると、そうそう多くの子を受け入れることはできないみたいです。
2,説明の問題
獣医師として、説明の限界を感じるときがあります。
2羽以上になり、しかもそれぞれ違う病気が見つかった場合、
非常にややこしいです。
獣医「Aちゃんのほうはこうで、Bちゃんがこうなっています。」
飼い主さん「じゃあ、Aちゃんはこうして、Bちゃんはこうすればいいのですね?」
獣医「いや、Bちゃんはこうしたほうがいいのではないでしょうか」
飼い主さん「え?だから・・・」
1羽でも詳細な説明で????となっている方に対し、
2羽になるともうパニックと言っていいと思います。
9割の人間が混乱します。
残り1割は奇跡的に理解力のある人です。
ですから、連れてくる時間的な制約さえなければ、欲を言うと1度に1羽が理想です。
各々事情がありますので、あくまでも理想なんですけどね。