熱中症対策についてよくある相談を列挙しました。
Q.鳥・ハムスターは暑さに強いですか
A.いいえ。原産地にかかわらず、日本のジメジメ蒸し暑い夏は過ごしにくいです。
暑がっているサインを見逃さないようにしましょう。温度調節は必要です。
Q.ウサギ・チンチラ・モルモットは暑さに弱いですか
A.はい。暑がるサインを見逃さないようにしましょう。
エアコンは積極的に使っても良いでしょう。
涼しい空気は床にたまるので、今度は冷えすぎにも注意が必要です。
Q.飲水量あるいは尿量が増えたので、水分を制限した。
A.私はおすすめしていません。
飲水量と尿量のバランスが悪い場合は脱水に要注意です。
水分制限が必要なときは獣医師の指示に従って行ってください。
Q.内服薬を与える必要があるため、水分を制限した。
A.自由飲水投薬が必要な場合、やむをえず水分を制限することがあります。
脱水しないように注意深く観察しますが、投薬方法を変更することで解決することがあります。
Q.エアコンの設定温度は何度にすれば良いですか?
A.ブルジョワ待遇ありがとうございます。
温湿度計を用意していただき、普段の温度がどの程度か、そのときどのような仕草が多いかなどを聞いて相談して決めます。エアコンの設定温度は天気、部屋の大きさ、エアコンの能力により変化します。
ちなみに院内の設定温度は26~28℃です。私が設定温度を下げると、看護婦さんが28℃に戻す静かな戦いが発生しています。
具体的な解決方法は個別に異なりますので、ここでは割愛させていただきます。
その子にあった環境で、良い夏をお過ごしください。