獣医の私が言うのも何ですが、いわゆるエキゾチックアニマルは飼い方が適当でも慣れればなんでも順応してしまう頑丈なところがあります。

人間の餌を食べて長生きする子もいれば、真夏真冬の屋外でピンピン過ごしている子もいます。
飼育指南書のない種類の動物などは試行錯誤のなかで飼われているにもかかわらず、見かけ上健康に過ごしている子が少なくありません。

その一方では、年中保温や補助が必要なロックさんのような子もいるので、全ての子をひとくくりにして考えることは出来ないのも現状です。

以前は屋外で飼育されていたほうが多かった犬や猫が今では室内飼いが増えているように、飼い方や価値観は時とともに変わっていくものだと思います。
その時、その家族にあった幸せの形を表現することが出来ているなら、飼い方の正解を持ち出すのは野暮かもしれませんね。

私は普段治療に必要な環境改善の話をしますが、それを徹底してもらうかどうかについては常に葛藤があります。